フルスウィング散布①とアルムグリーン散布② 計量・散布まで。【芝活2023】

アルムグリーンとは

アルムグリーンは1度目と同じなので割愛。4/28金に行なった記録用です。
2週間に1度。詳しい事は以下の記事からお願いします。

エアレーションとアルムグリーン散布①【芝活2023】

フルスウィングとは

概要

  1. フルスウィングとは住友化学から出ている芝生用殺虫剤です。
  2. 有効成分クロチアニジンは浸透移行性があり、茎葉部から薬剤が植物体内に吸収され植物全体に移行する事で、植物自体に殺虫成分を有するようになります
  3. 有効成分クロチアニジンには接触毒もあるので、散布した時点で薬剤に触れた虫にも殺虫効果があります。
  4. 散布後も長く効果が持続するため、年間4回以内の散布となっています。
  5. 平米あたり0.5ℓ、希釈倍率も5000倍と少ない薬剤量で良いために長持ちします。
  6. コガネムシ・シバツトガ・スジキリヨトウなどお庭芝生にとって厄介な害虫がほぼ適用となってます。

以上のような特性がある芝生用殺虫剤フルスウィング。
芝生を手入れしている方であれば必ず揃えておきたい殺虫剤です。
今年初めてフルスウィングを散布しましたので、その過程をご覧ください。

薬剤と水の計算をし、散布

希釈倍数と使用液量があります。
今回はコガネムシ、シバツトガ、スジキリヨトウ対策です。
希釈倍数1000倍使用液量0.1ℓ/㎡で行います。

(使用液量0.1ℓ/㎡は散布量が少なさすぎて散布が難しいです。希釈5000倍の0.5ℓ/㎡をおすすめします。)

希釈倍率計算ソフト(一般用)を用いて薬剤と水量の計算を行います。
(フルスウィングは散布量が少ないため、スプレイヤーを使わずにジョウロで行います。)

薬剤2.7gに対して水約2.7ℓです。
約2.7ℓを27㎡に散布します。

2.7gを電子計りで計測。

500㎖計量カップにて約2.7ℓの水を投入し、攪拌。
散布します。

少なさすぎて散布が大変でした。
足りなくなってしまい、追加で作りました(^◇^;)

ジョウロか噴霧器か

フルスウィングの有効成分であるクロチアニジンは浸透移行性があるため、芝生の葉にまんべんなく付けるというよりは、根から吸収してくれれば良いので、噴霧器である必要がありません。
ジョウロやスプレイヤーを用いて土壌まで届くように散布する必要があります。

展着材について

展着剤は主成分の界面活性剤により、薬液の付着性や浸達性を高めたりし、農薬の効果を安定させる働きがあります。
展着剤にも種類があり、葉の表面に薬液を均一につける役割を持つ一般的な展着剤と、薬液を植物体内に入り易くさせる機能性展着剤と呼ばれるものがあります。
前述した通り、クロチアニジンの浸透移行性をより助けるために機能性展着剤を使うと良いと思います。
ミックスパワーやアプローチBIが機能性展着剤です。
ミックスパワーを例にあげると、散布液10ℓに対して3㎖です。1ℓに換算すると0.3㎖。
今回の散布液は約2.7ℓでしたので、0.3㎖をかけると0.81㎖です。少なさすぎる…🤣

散布間隔について

残効性があり、効果が持続するため年間使用回数は4回までと少ないです。
今年は5月、6月、7月、9月に散布する予定です。
4月に散布予定がGWまでずれ込んでしまい、シバツトガが発生してしまいましたので後悔…越冬しているコガネムシの幼虫対策のためにも4月は重要です。
6月・7月は害虫が多くなりますので必須です。益虫まで駆除してしまうスミチオンはなるべく使いたくないので、フルスウィングにかかっております。
9月か10月は越冬対策です。

さいごに

芝生は景観が重視されるため、害虫・病害対策が必須となります。その一方で、私の庭には雑木と呼ばれる木を植えており、殺虫剤や殺菌剤を好まない自然のままの生育・微生物や菌糸を用いた生育を行なっています。
芝生はどうしても放置するわけにはいきませんが、病害や害虫に負けない力強い芝生に育てれば殺虫剤・殺菌剤は必要最低限でいけるのではないかと思っています。
土壌改善をしたり、微生物の力を借りたりして芝生の本来持つ力強さを発揮できるように手助けしていきます。

そんな中でも比較的使いやすいフルスウィング殺虫剤の紹介でした。最後まで見ていただきありがとうございました。